この項目では「安全性に対する取組の積極性」の中で2点の加点が見込めます。
この項目に関しては自社内で完結できず、他の項目と比べて加点しづらい部分があります。
判断方針・基準
●安全運行確保、交通事故防止に係る輸送の安全に関する自社営業所以外の荷主会社・協力会社・下請会社との安全対策会議の実施状況を判断
また、Gマーク申請年の7月1日を基準日として
1.同じ相手先と過去1年間で2回以上実施
2.同じ相手先と過去3年間で毎年1回実施
のどちらかの条件を満たす必要があります。
他社の安全対策会議に出席する場合、荷主企業が運送関係とまったく関係ない企業である場合は厳しいですが、協力会社や元請会社等では安全協力会議定期的に開催していることがあります。
当然、Gマーク申請期限ギリギリになってこの項目の加点を目指すことは厳しいため、1年~3年かけてこうした安全対策会議に出席して、会議資料などを保管しておきましょう。
添付資料
この項目の添付書類は
●自認事項に係るチェックリスト
●会議の議事録写し
●会議資料の写し
となり、議事録には
- 実施年月日
- 実施した場所
- 出席者
- 会議の内容
が必ず記載されていなければなりません。
資料には出席者名、相手先名をマーカーします。
注意事項として
- 自社営業所の出席者が役職名簿と突き合わせて確認できること
- 交通事故防止に係る輸送の安全に関する部分にマーカーをつける
- 会議の具体的内容が把握できること
- 添付資料に資料NO.を付ける
- すべてA4サイズに統一
となります。
この会議には大体経営者や経営幹部が一番出席するケースが多いです、
また、申請準備に取り掛かり始めて会議資料が見つからないといってバタバタする事例も多いので、会議資料は分かりやすいところに必ず保管しておきましょう。
具体的な内容
●自社で主催したものでなく、相手先の主催による会議でも加点可
●相手先の名称について、公表できない場合は仮称でも可。ただし相手先が自社以外であることが判別できるような明記が必要。
●車両の交通事故防止に係る輸送の安全に関する共通の話題を取り上げた会議で、荷扱、荷卸し作業、積み付け、積込み、構内作業、商品、荷物、積荷、納期の内容、ISO等品質に関するものを除く。
この項目では①同じ相手先と②過去1年間で③2回以上。
もしくは①同じ相手先と②過去3年間で③1回の実施のいずれかが要件になりますから、元請会社等が毎年定期的に会議を行っているという場合には資料を必ず3年分保管しておきましょう。
加点の対象とならないもの
●荷扱、荷卸し作業、積み付け、住み込み、構内作業、商品、荷物、積荷、納品、納期の内容、ISO等品質に関する内容
●構内に限定される交通事故防止の内容
たまに構内事故に関する会議がメインの場合であっても、交通事故防止や輸送の安全に関する内容が盛り込まれていることもありますから、積極的に会議に参加し、あとで判別しマーカーを付けていくというやり方もあります。
荷主企業、協力会社または下請け会社との安全対策会議を定期的に実施しているかのまとめ
この項目では、自社だけで完結できる内容ではないので協力会社や荷主が定期的に安全運行に関する会議を行っている場合、積極的に参加することから始めなければなりません。
提出書類としては
- 自認事項に係るチェックリスト
- 会議議事録の写し(自社、他社作成問わず)
- 会議に使用した資料の写し
が必要になります。
「安全性に対する取組の積極性」の中でも、他社が関わってくる部分ですので比較的難しい項目かな?と思います。
他社同士の付き合いで安全対策会議に定期的に参加しているという事業所もありますが、その際でもGマークにおいて加点要素となりますから、資料は必ず保管しておくようにしましょう。