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貨物トラックドライバーを目指す人が取るべき運転免許

運送業界でドライバーとして働く場合に必ず必要になってくる運転免許。

最近では法改正で新しい免許区分が作られるなど、目的に見合った免許を取らないと、いざ運転しようとしても免許が適応していなかったなんてこともあり得ます。

どの免許で何ができるのか?は最低限知っておくべきでしょう。

短期間で免許を取りたい方はこちら  

自動車運転免許の種類

運転免許は道路交通法上では大きく分けると第一種運転免許第二種運転免許仮免許の3種類に分けられ、それぞれ内容は次の運転免許が存在します。

道路交通法 第84条2項

免許は、第一種運転免許第二種運転免許および仮運転免許に区分する

仮免許については取得しても運送業でドライバーとして働くことはできませんから、ここでは物流でメインになる第一種運転免許を中心に見ていきます。

 

第一種運転免許

第一種運転免許の種類は全部で10種類あります

  • 原付免許
  • 小型特殊免許
  • 普通自動二輪免許
  • 大型二輪免許
  • 普通免許
  • 準中型免許
  • 中型免許
  • 大型免許
  • 大型特殊免許
  • けん引免許

それぞれの免許の内容は下記のとおりです。

原付免許

正式名称は原動機付き自転車で、近所のおばちゃんが日常的な買い物をしたり、新聞配達、郵便配達で見かける白ナンバーのミニバイクです。

基本的に教習所へは行かず、試験場の学科試験で合格すると取得できます。

【排気量】

50cc以下

【取得年齢】

16歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付自転車

【最大積載量】

30kg以下

【備考】

積載量が30kg以下のため、運送業界ではほとんど使用する場面がありません。

手軽なため日常的な買い物や通勤に使用するのが適しています。

運送という意味では前述のように50ccのスーパーカブで新聞を配達したり、郵政カブでも50ccのものが存在しますので、狭いエリアの配達業務ならこの免許を活用できると思います。

小型特殊免許

小型特殊免許はその名のとおり特殊な自動車で、一般的には農耕用トラクタや小型除雪車等の、作業用の自動車に乗る場合必要になります。

【排気量】

1.5リットル以下

【取得年齢】

16歳以上

【最高速度】

15km以下

【備考】

小型特殊自動車は、作業用に使用する車両のため、運送業で必要になるかといえばほとんど活用する機会はないでしょう。

フォークリフトに関しては運送業界でも重宝されますが、フォークリフトはこの小型特殊自動車には該当せず、別途のフォークリフト技能講習を受講することによって取得することができます。

 

普通二輪免許

AT限定のほか、小型二輪限定免許、AT小型二輪限定免許に分けられます。

AT小型限定免許は最短2~3日で取得でき、道路交通法上でも行動を走る場合に普通自動車と同じ速度制限であったり、50cc原付と違って2段階右折をしなくてもよかったりと、最近やたらと多く見かけますよね。

以下は限定なしでのデータです。

【排気量】

400cc以下

(小型二輪限定免許は125ccまで)

【取得年齢】

16歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付自転車、小型特殊自動車、普通自動二輪車

【備考】

バイク便でよく見かけるのが普通自動二輪で乗れるバイクです。

125cc超のバイクは原則営業ナンバーを取得する必要があるため、たまに黒ナンバーのバイク便を見かけますよね。

 

大型二輪免許

大型二輪免許はほとんど趣味で取得するケースが多いのではないでしょうか?

仕事になると、バイクショップや整備関係の仕事では必要になるかもしれません。

【排気量】

制限なし

【取得年齢】

18歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付免許、小型特殊自動車、普通自動二輪車、大型自動二輪車

【備考】

前述のように運送業界ではあまり使用する機会はありませんが、何故かドライバーの方で大型二輪免許を持っている人が多い免許です。

免許証の欄を少しでも埋めたい人は取得しておくのも良いと思います。

普通自動車免許

普通自動車免許については何度か改正がありましたが、現行のものを紹介していきます。

【車両総重量】

3,500kg未満

【最大積載量】

2,000kg未満

【乗車定員】

10人以下

【取得年齢】

18歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付自転車、小型特殊自動車、普通自動車

【備考】

日常で使う乗用車はもちろん、運送業では軽配送から小型トラックまで使い勝の良い普通自動車免許。

平成19年から2回ほど改正がされており、普通自動車免許がどのように変わってきたかを表で示すと次のようになります。

年月日 車両総重量 最大積載量 乗車定員
~H19.6.1 8,000kg未満 5,000kg未満 10人以下

H19.6.2~H29.3.11

5,000kg未満 3,000kg未満 10人以下
H29.3.12~ 3,500kg未満 2,000kg未満 10人以下

普通自動車免許は基本的に乗用車にさえ乗れれば良い人が取得すれば十分です。

しかしトラックドライバーとして骨を埋める考えの人は、普通免許だけでは物足りないでしょう。

 

準中型自動車免許

H29.3.12から新設された準中型免許の背景として、若年層がトラックドライバーとして従事しやすくするためです。

つまりトラックドライバーとして働くなら、準中型免許は必須の免許になるでしょう。

【車両総重量】

3,500kg以上、7,500kg未満

【最大積載量】

2,500kg以上、4,500kg未満

【乗車定員】

10人以下

【取得年齢】

18歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付自転車、小型特殊自動車、普通自動車、準中型自動車

【備考】

準中型免許は、18歳以上なら他の免許の取得状況の条件に限らず取得することができます。

トラック業界では主に2トン車や3トン車に乗務することができるため、人手不足の運送業界にとってプラス要因となるでしょう。

会社によっては普通自動車さえ持っていれば入社後に準中型、中型、大型免許の取得支援を行っているところもありますよね。

しかし、ドライバーとして働くなら先に準中型を取ってしまったほうが入社後もスムーズに働けます。

是非取っておきたい免許です。

中型自動車免許

H19年に新設された免許で、4トン~6トン車が運転できるようになります。

H19年以前の普通自動車も中型免許(8トン限定)の区分になっていますよね。

もし旧普通免許のままという人は、限定解除をすることによって通常の中型免許が比較的容易に取得できます。

【車両総重量】

7.5トン以上、11トン未満

【最大積載量】

4.5トン以上、6.5トン未満

【乗車定員】

11人以上、29人以下

【取得年齢】

20歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付自転車、小型特殊自動車、普通自動車、準中型自動車、中型自動車

【取得条件】

普通免許または大型特殊免許取得後、2年保有

【備考】

中型免許は物流で使われているトラックでもかなり多く該当するため、絶対に取得しておきたい免許です。

旧普通免許の8トン限定中型免許の人は、限定解除するか、大型免許を取得しましょう。

 

大型自動車免許

大型トラックやタンクローリー、大型ダンプカー等を運転する場合に必要な免許です。

小型トラックに乗っている人も持っておきたい免許です。

【最車両総重量】

11トン以上

【最大積載量】

6.5トン以上

【乗車定員】

30人以上

【取得年齢】

21歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付自転車、小型特殊自動車、普通自動車、準中型自動車、中型自動車、大型自動車

【取得条件】

普通自動車(MT)免許を取得後3年以上

【備考】

会社によっては普通自動車免許や中型自動車免許で乗れるトラック以外にも大型トラックを所有しているところも多々あります。

幅を広げるためにもぜひ取っておきたい免許ですよね。

 

大型特殊自動車免許

大型特殊免許は小型特殊免許同様、物流で使用する機会は少なく、主に建設業で必要になる免許ではないでしょうか。

大型特殊免許で運転できる自動車はブルドーザーやロードローラー等の作業用自動車に限られます。

【取得年齢】

18歳以上

【運転できる自動車の種類】

原動機付自転車、小型特殊自動車、大型特殊自動車

【備考】

マメ知識として、よく見かける建設用の特殊車両や大型除雪車以外には、戦車もこの大型特殊免許が必要です。

物流以外の別業種でも働きたい場合には取得したほうが良いかもしれません。

けん引免許

トレーラーを運転するのに必要な免許です。

大型自動車免許を取得したついでにけん引も取る人が結構います。

【取得年齢】

18歳以上

【備考】

会社によってはトレーラーを数台所有している場合もあり、給与も高く設定されたりして人気はあるものの、競争が激しくてなかなか乗れないといった声もあります。

また、ヘッドと荷台は別個のものとして見られるため、ナンバープレートのナンバーが前後で違います。

こちらも幅が広がるため、取得をお勧めできる免許です。

貨物トラックドライバーを目指す人が取るべき運転免許まとめ

これから免許を取得してトラックドライバーになる場合の理想的な流れとしては

準中型免許取得➔大型免許取得(+けん引免許)

になるでしょう。

しかしこの業界は、最近異業種からの転職が非常に増えており、その場合は旧普通免許(現8t限定中型免許)の人が多数だと思われます。

そのように8トン限定中型免許を取得している場合であれば、そのまま大型免許から取得できるので是非取得しておきたいですよね。

同じ貨物トラックドライバー間の転職も頻繁に行われており、2トン車しかない会社から大型トラックを保有している会社へ転職する場合に、すでに大型免許を保有していればスムーズです。

また、転職のために大型免許を取得する場合には、教育訓練給付金制度が利用できることがあります。

教習を申し込む際には、教育訓練給付金が使えるかどうかを必ず確認しておきましょう。

 

その他、近隣の教習所で大型免許を扱っていない場合や、手っ取り早く免許を取得したいというときには合宿で免許を取るのがお勧めです。

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ぜひ多くの運転免許を取得して、仕事の幅を広げていきましょう。

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