運転記録証明書は、新しく運転手を雇用したとき等に取り寄せていると思いますが、Gマーク申請のこの項目ではそれでは別で準備していかないといけません。
ここでは加点が2点取れるうえに、ほとんど労力がかからないので是非取っておきたい項目です。
判断方針・基準
ここでは自動車安全運転センターが発行する「運転記録証明書」を定期的に取り寄せることにより、運転者の違反状況を管理し、個別の指導に活用している状況について判断されます。
運転記録証明書には過去1年、3年、5年間の違反が記録を取り寄せることができますので、そのいずれかを下記の条件で入手する必要が出てきます。
①「5年間」または「3年間」の運転記録証明書等により、過去1年間において選任運転手の3割以上
②「5年間」または「3年間」の運転記録証明書等により、過去3年間において選任運転手の全員
③「1年間」の運転記録証明書等により、過去1年間において選任運転者の全員
交付手数料は一律670円+振込手数料ですから、1年間の運転経歴証明書を揃えるよりは3年間のものを3割以上そろえたほうがお得かな?と思います。
事業所によっては慣例として毎年全員分取得しているというところもありますので、どれか当てはまる要件を満たせば問題ないです。
添付資料
この項目の添付資料は
●自認事項に係るチェックリスト
●自動車安全運転センター発行の「運転記録証明書」、「SDカード」、「無事故・無違反証明書」のいずれかの写し
この証明書の発行日は必ずGマーク申請年の7月1日~前年7月2日のものを添付します。
この項目においても添付資料はすべてA4サイズに統一し、選任運転者に該当する氏名にマーカーをしましょう。
具体的内容
判断基準の①~③はそれぞれ以下の要件が定められています
判断基準 | 運転記録証明書 | SDカードまたは無事故・無違反 | 証明書の発行日 | 確認する状況 |
① | 「5年間」または「3年間」のもの | 3年以上無事故・無違反であるもの | 過去3年間 | 選任運転者の3割以上 |
② | 「5年間」または「3年間」のもの | 3年以上無事故・無違反であるもの | 過去3年間 | 選任運転者の全員 |
③ | 「1年間」のもの | 1年以上無事故・無違反であるもの | 過去1年間 | 選任運転者の全員 |
SDカードや無事故・無違反証明書をそろえるのも良いですが、運転記録証明書をそろえたほうが
①の選任運転手3割以上の「5年間」または「3年間」の運転記録証明書を取り寄せるのが揃えやすいと思います。
また、トラック協会支部等のイベントで運転記録証明書を取り寄せる機会があるケースもありますので、証明書を保管しておくとGマーク申請時に最低限の手間で済みます。
定期的に「運転記録証明書」を取り寄せ、事故、違反実態を把握して個別指導に活用しているかのまとめ
この項目での加点は2点になるのと、比較的そろえるのが簡単になるので、ここは落としたくないところですよね。
基本的には選任運転手の3割~全員分の運転記録証明書を取り寄せるだけです。
しかし取り寄せの申請をしてから、安全運転センターから送付されてくるまで2週間以上かかることがありますので、これも早めに準備が必要です。
運転記録証明書の発行手数料は670円+ゆうちょ振込手数料がかかりますので、人数が多ければそれなりの金額がかかります。
このあたりはトラック協会の助成金を利用する等で、コストを抑えることができますので積極的に活用して2点の加点を目指しましょう。