適性診断は義務的に受けなければならないものと、義務ではないものに分けられます。
この項目でいう特定の運転者が受けなければいけない適性診断とは
- 初任診断
- 適齢診断
- 事故惹起者が受ける特定診断ⅠとⅡ
で、これらは義務として受けなければなりませんよね。
これら「特定の運転手が受診する適性診断」のほか、「一般適性診断」があります。
また、この項目では2点の加点が見込めます。
判断方針・基準
●心理・生理の両面から、運転者性向の基本要因についての諸特性をあきらかにするための適性診断の受診の有無を判断
●自動車事故対策機構(NASVA)、トラック交通共済協同組合、損害保険会社等が行っている適性診断の受診結果を判断
初任診断や適齢診断は必ず受けているが、一般診断は計画的には受けていないという事業所は結構あります。
判断の基準として
1.過去1年以内(申請年の7月1日~前年7月2日)に、一般診断の受診者数が、全ての選任運転手のうちの3割以上受診していること
2.過去3年間(申請年の7月1日を基準)に、選任運転手が一般診断、特定、初任、適齢診断のいずれかを全員がもれなく受診していること
の1,2のいずれかを満たす必要があります。
3年に一度、計画的に一般診断を受けているというところもありますが、大体はGマーク申請月の前に一般診断を受けるというパターンですが、当然ながらこの時期は予約が殺到するため、予約が取りづらくなります。
ですから1番の判断基準で申請する予定の場合は、早めに一般診断を済ませておきましょう。
添付資料
この項目の添付資料は
●自認事項に係るチェックリスト
●受診結果の写し
となり、受診機関から発行された個別の受診結果票または受診結果一覧表が必要になります。
注意点として、申請年の7月2日以降のものは加点対象になりませんので、早めに受けておきましょう。
その他、添付資料へのNo.付け、書類をA4サイズに統一する等、他の項目と同様になります。
除外事項
●損害保険会社等の行う自己診断や自己チェックのみで診断結果が出ていないものは加点対象とならない
大体はNASVAやトラック協会支部で受診することが多いと思いますが、必ず診断結果、受診年月日、受診者が記載されている結果票を使いましょう。
受診結果票を紛失した場合は?
NASVAで診断を受けた場合、受診結果票を400円で再発行が可能です(10年以内受診のもの)
たまに申請直前になって、受診結果票が一人分二人分足りないといった事例もあるため、その場合は受診機関に問い合わせるようにしましょう。
特定の運転者以外にも一般診断を計画的に受診させているかのまとめ
この項目では、
①1年以内に選任運転手の3割以上が一般診断を受診か、②3年以内に選任運転手全員が一般、初任、適齢、特定診断を受けているかの選択になりますが、楽にこの要件を満たすなら①となるでしょう。
しかしながら申請日ギリギリに適性診断を受けようとしても混雑していて予約が取りづらくなったり、気持ち的にも焦りが出てしまうので、やはり余裕をもって受診計画を立てるべきでしょう。
Gマークの申請に関係なく、一般診断含めて適齢診断等を計画的に受けている事業所については②の要件を当然満たせますが、受診結果票が全員分となると結構な量を保管しなければなりませんよね。
その場合紛失等があれば受診機関に問い合わせて再発行してもらうのが手っ取り早いです。
いずれにしてもここの項目は比較的取りやすいと思いますので、確実に2点の加点を取るべきでしょう。