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運送会社に勤務するのに役立つ資格の種類は?

運送業では多くの資格が必要とされています。

ドライバーであれば、荷物を運搬する種類や大きさによって変わってきますし、管理する側であれば会社の規模や業種によっても変わってきます。

そこで、運送会社で働く場合または転職がスムーズになると個人的に思う資格を挙げていきます。

トラックドライバーの役立つ資格

自動車免許(最重要)

自動車免許はドライバーの仕事をするにあたっては必ず必要となる資格です。

そのなかでも自動車免許にはいくつかの種類があります。

  • 普通自動車免許・・・最大積載量2トン未満
  • 準中型免許・・・最大積載量2トン以上4.5トン未満
  • 中型免許・・・最大積載量4.5トン以上6.5トン未満
  • 大型免許・・・最大積載量6.5トン以上
  • けん引免許・・・トレーラ等

旧免許制度では、普通自動車免許で車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満の車両が運転できるため、若いドライバーが貴重な現在では、ほぼみんな旧普通自動車免許は持っているのではないでしょうか。

また、個人的に一番取得するべきだと思うのが大型自動車免許です。

会社によっては様々な大きさの車両を保有しているところも多く、車両が大きくなるほど手当も増えるケースがよく見られます。

ただ、大型やトレーラーは中型等に比べると保有数も少なくなり、すでに専属のドライバーがいて、免許はあるけどなかなか乗る機会がないということもありますが、ここ20年間で大型免許保有者は約一割減少していて、今後も保有者が減り続ける傾向ですので需要が増していくことでしょう。

 

フォークリフト運転技能講習修了証

積荷の荷卸しに必要な資格で、ドライバーに取得を推奨する会社は多いです。

基本的には荷卸し専門の社員がいて作業を行いますが、退職した直後などは一時的にドライバーや事務員が荷卸しを行うケースもあります。

フォークリフトは講習がメインとなっていて、とても簡単に取得できますが、取得のしやすさに比べて需要は非常に多い資格となっています。

ドライバーだけでなく事務・管理系の仕事であっても取得をお勧めします。

危険物取扱者

消防法上の危険物を運搬する際に必要となってくる資格です。

危険物取扱者の資格は

  • 丙種
  • 乙種(1~6類)
  • 甲種

の3つに区分され、それぞれ国家試験に合格することで取得できます。

難易度としては丙種➔乙種➔甲種の順で難しくなっており、タンクローリーでガソリン等を運搬する場合は丙種のみで可能ですが、大半の人は乙種4類を取得しています。

ドライバーとしての専門性を高めると、待遇面でも条件が良くなっていきます。

運送会社によっては自家用の給油施設を保有しているところもあり、その場合は危険物取扱者乙種以上を持っている人を危険物保安監督者に選任することができますから、ドライバーだけでなく事務・管理をする人にもオススメできます。

甲種は全ての危険物を扱えるため、一番難しい試験内容となっていますので、まずは乙種4類を狙ってみるのが良いでしょう。

 

高圧ガス移動監視者

高圧ガス移動監視者の資格を取得すると、LPGガスなどのタンクローリーに乗務することができます。

消防法で規制される危険物を運ぶ場合と違って、高圧ガス保安法によって規制されるため、消防署による査察、点検はありませんが、専門性が求められる資格です。

年二回行われる講習を修了後、検定試験を受けることによって取得が可能であり、試験自体は危険物取扱者と比較して難易度は低いため、取得しやすい資格でもあります。

高圧ガス製造保安責任者(丙種化学液石)

上記の高圧ガス移動監視者に似通っていますが、こちらはバルクローリーに乗務することができます。

バルクローリーはガスを運搬する移動監視者と違って、製造行為とみなされるため、高圧ガス製造責任者の資格が必要となってきます。

高圧ガス移動監視者とセットで取得しておくと非常に幅が広がりますので、持っておくと重宝されます。

事務・管理系の役立つ資格

運行管理者(最重要)

運行管理者の資格は事務・管理系ではまず一番役立つ資格でしょう。

配車組や点呼、ドライバー教育等、運送会社の事務・管理は多岐にわたりますがその仕事をするためには法定必置資格の運行管理者が必要になりますから、真っ先に取得したい資格です。

当ブログでも運行管理者資格についての記事がありますので、ぜひ参照してみてください。

運行管理者試験に合格するためにやるべき勉強法は?

運行管理者の仕事とは?

 

自動車整備士

運送会社には運行管理者のほか、整備管理者を配置する必要がありますが、自動車整備士資格を持っていると選任することができます。

整備管理者は実務経験等で選任することが可能ですが、つぶしが効く国家資格ですので是非取得しておくことをお勧めします。

 

衛生管理者

労働安全衛生法で定められている資格で、常時50人以上の労働者がいる職場ではこの衛生管理者を選任しなければなりません。

運送会社も例外なく適用されますので、ある程度の規模をもつ事業所で働く場合には必要となってくるでしょう。

消防設備士乙6類

自社で給油施設を保有している運送会社については、自家用タンクの危険物保安監督者を選任しておく必要があります。

ですので事務・管理系の仕事でも危険物乙4類を持っておくことがお勧めですが、給油施設には消火器の設置義務があります。

消防設備士乙6類は消火器の点検、詰替えができる資格ですので、取得している人はあまり見かけませんがおすすめです。

どの種類の消火器を何本設置すれば良いのかを知っておくと、消防査察時にも対応できますので是非機会があれば取得しておきたい資格です。

簿記検定

事務職では昔からどの会社でも重宝される資格です。

資産や負債など、会社のお金の流れを管理する仕事ですので、これもまた広範囲でつぶしの効く資格ではないでしょうか。

多くは2級まで取得する人は多いですが、3級でも十分だと思います。

上記の中でとくにオススメな資格2つ

第一種大型自動車免許

自動車免許のなかでも一番おすすめする大型自動車免許は、MT普通自動車免許を持っている前提で取得すると約30万弱の費用がかかります。

普通自動車で乗れるトラックから大型自動車にステップアップする場合、例えば給与が今までよりも+5万円になると考えた場合、6~7ヶ月で回収できる費用であるのと、需要よりも供給が足りていない昨今の現状を考えると非常に魅力があると思います。

小型トラック等での個配は、荷卸しの回数も多くなり体力的にかなり疲弊する仕事です。

ぜひ大型自動車免許の取得はおすすめです。

危険物取扱者乙4類

これはタンクローリーの運転ができる等、ドライバーとしての専門性が高くなり、それに合わせて給与も数万円高くなる傾向があり、自社に給油施設がある場合は危険物保安監督者の選任する条件としても必須です。

また、この危険物取扱者乙4類は、なんといっても他業種でも求められている資格ですので非常につぶしが効きます。

「運送業で役立つ資格」とは少し離れてしまいますが、それでも世間から需要の高い資格です。

乙種の受験費用は4,600円となっていますが、その金額から考えると恩恵は計り知れないです。

試験の難易度は年々難しくなる傾向であり、私が取得したときも結構ギリギリでしたが、ちゃんと勉強すれば間違いなく合格できる資格ですので、ぜひ頑張って取得してみると良いです。

運送会社で勤務するのに役立つ資格のまとめ

一般的にはただモノを運ぶというだけのイメージを持たれている運送会社ですが、ふたを開けてみると様々なスキルや専門性が求められる高度な仕事ですよね。

それに伴って、必要な資格があり、その中でも国家資格が多くを占めています

それだけ重要な仕事であるとともに、現状のまま惰性で仕事をしていくのは自分の人生ためにもなりません。

少しずつ向上して次へのステップアップをしていったほうが未来が明るいです。

また国家資格でありますから、経験を積むためにはまず先に資格必要といったパターンが多くなります。

仕事をしながらの資格取得は、勉強時間の確保等を含めて大変なこともありますが、ぜひ頑張って取得していくことをお勧めします。

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