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エコドライブをするとどんな利点があるか?

平成18年から環境省が中心となって推進しているエコドライブ。

乗用車でも最近はエコドライブが普及し始めていますが、運送業界では結構前から浸透していますよね。

エコドライブを継続することによってどうなるかというと、やや長い目で見ると燃料代が大幅に減らせ、とくに車両数が多い運送会社ではかなり大きく減らすことができます。

そしてなんといっても事故の削減につながることが大きなメリットとなるでしょう。

エコドライブはやってるつもりだけど、忙しくてそれどころじゃないのでそこまで意識したことがないという人もいますが、いくつかのエコドライブ項目を実践することで、少しずつ良い方向へ変わってきます。

エコドライブの基本10項目は?

運送事業者であればご存知の人も多いですが、参考までに下記の項目がアクションプランで定められています。

  1. 無用なアイドリングをしない
  2. 無用な空ぶかしをしない
  3. 急発進、急停止をしない
  4. 交通状況に応じて速度変化の少ない走行をする
  5. 早めにシフトアップをする
  6. 減速時はエンジンブレーキを活用する
  7. 車両の点検、整備を確実に行う
  8. 不要な荷物を積まない
  9. エアコンの使用を控えめにする
  10. 計画的な経路を走行する

項目は以上のように10項目ありますが、貨物トラックが現実的にやりやすいものは3.急発進、急停止をしない 5.早めにシフトアップをする 6.減速時のエンジンブレーキ活用 7.車両の点検整備を確実に行う あたりではないでしょうか?

特に発進、停止を意識して改善すると燃費が一気に良くなるケースがほとんどです。

発進時は回転系のグリーンゾーン内でシフトアップし、定速走行時はなるべく上のギアを使用。

停止時はエンジンブレーキやリターダーなどの補助ブレーキを使用する運転を心掛けると理想ですが、トラックは急に止まれないことを知らない乗用車がよく無理な割り込みをしてきますよね。

割り込まれても余裕がある程度の車間距離を保つのがポイントだと思います。

オートマ車とマニュアル車では違う?

最近ではトラックもオートマ車が増えてきていますが、オートマ車の場合は「誰が乗っても同じような燃費になる」という傾向があります。

逆に言うとマニュアル車では乗り手によって燃費の差が大きくなるケースがほとんどです。

ドライバーが多ければどうしてもエコドライブを意識している人としていない人が出てきますから、安全12項目のミーティング等でエコドライブについての教育も少しずつ行っていくのが良いでしょう。

夏場はタイヤチェーンを下ろしておく

年中タイヤチェーンを積んでいるトラックを見かけますが、大型トラックのタイヤチェーンは1組で人の体重ぐらいの重さがありますよね。

冬場になってその都度タイヤチェーンのねじれを直して積み込むのは結構な労力ですが、明らかに使用しない時期はタイヤチェーンを下ろしておくことで燃費の改善につながっていきます。

中にはなぜかエアジャッキをいくつも積載しているトラックもありますが、それこそ不要なものは積まないようにしましょう。

エコドライブをすることで事業者が得られるものは?

エコドライブを実践していくことで、環境方針について策定し車両の走行距離や燃料の使用を把握したり、エコドライブに関する教育強化を行う等により、グリーン経営認証を取得することが可能となってきますし、稼働した車両の燃費データを記録していくことで、東京都が推進する貨物輸送評価制度などの認証を取得しやすくなっていきます。

これらの認証は、取得すればインセンティブが与えられることにもなりますし、事業者としても評価が高まりますよね。

世の中もエコに対する意識が強くなっており、特にトラックなどの大型自動車に対してエコを求められる風潮です。

しかし、エコドライブを浸透させることで得られる最大の利点としては、なんといっても事故の削減につながるということだと思います。

もらい事故は仕方ないとしても、第一当事者事故を起こそうものなら会社としても打撃を受けますから、防げる手段があればなんとしても防ぎたいですよね。

エコドライブのまとめ

エコドライブには、アクションプランで定められている10項目がありますが、その中でも出来る項目から少しずつ実践していくことが重要な一歩です。

発進、定速運行、停止での工夫、不要な荷物を下ろしておくことで、マニュアル車の場合は大幅に燃費を向上させることができます。

そのためには社内での環境づくりが当然欠かせませんよね。

エコドライブを行うための環境を作っていくことで、グリーン経営認証などの認証を得られるようになり、事業者としても評価が高まっていくことでしょう。

そのうえ自社の事故が削減につながるとなれば、事業を運営していくうえでぜひエコドライブに力を入れていくことも必要だと思います。

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