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運行管理者試験に合格するためにやるべき勉強法は?

近年、重大事故が発生が積み重なり難化していく一方の運行管理者試験ですが、運送事業を営むにあたっては必須の資格となりますから、何としても取得したい資格ですよね。

受験者は普段仕事をしながら取得を目指さなければいけない人が圧倒的に多いと思います。

そんな状況下で試験合格を目指すわけですから、効率よく勉強していかなければなりません。

しかし、私もそうでしたが「どうやって勉強すれば合格に必要な知識が身につくのか?」が分からずに、NASVAの講習用テキストをただ漠然と読み込んだりしてましたが、完全に無駄でした

そんなことしても何も頭に入ってきませんし、合格するのは不可能です。

ただ、もしあなたがどうしても資格を取得したいと思っていて、試験が難化していると聞いて、臆したり諦めるのはとても勿体ないことです。何故なら、正しく勉強すれば、独学であっても必ず受かる試験だからです。

おそらく受験生の中には、いろんな人がいると思います。

普段ドライバーをしているけど社内でのステップアップや、管理職への転職を目指している人

資格手当で収入アップを目指している人

会社からの命令で嫌々受けに来ている人

会社の都合上で必ず資格を取らないといけない人

ただの資格マニアな人

理由は様々ですが、試験に合格する人は資格を取って本気で目的を達成したいという人に絞られてきます。あなたの定めている目標がどれほど本気度が高いのか?ということをもう一度見直してみると良いかと思います。

ただ、資格取得に向けた勉強を今すぐに始めなければ、来年になっても再来年になっても現在の状況から何も変わらないままです

ただ待っているだけでは環境も自分のスキルも変わりませんから、ぜひ自ら動きましょう!

そして、このページを読んでいる人にはぜひ、全員合格してほしいと思っています

最後まであきらめずに頑張りましょう!

そもそも運行管理者資格とは?

輸送の安全を確保するための責任者として法定必置の国家資格であり、主に以下の業務を行うことができます。

  1. 選任運転手以外の運転指示禁止すること
  2. 乗務員の休憩・睡眠施設の管理すること
  3. 定められている勤務時間・乗務時間の範囲で乗務割を作成し、その内容に従って乗務を指示すること
  4. 酒気帯び状態の運転手の乗務を禁止すること
  5. 疾病、疲労、睡眠不足、その他の理由によって安全運転または補助することができない乗務員の乗務禁止
  6. 長距離運転または夜間運転の交替運転手を配置すること
  7. 乗務員に対して過積載防止のための指導・監督を行うこと
  8. 乗務員に対して貨物の積載方法を指導・監督すること
  9. 点呼を実施して報告や確認、指示、それらの内容を記録し保存。アルコールチェッカーを常時有効に保持すること
  10. 乗務員ごとに乗務記録をさせ、その記録を保存すること
  11. 運行記録計の管理、その記録を保存すること
  12. 運行記録計の記録不能車を運転させないこと
  13. 事故の記録とその保存をすること
  14. 運行指示書を作成し、それに基づき指示、乗務員に携行させ、変更内容の記載や運行指示書の保存を行うこと
  15. 運転者台帳を作成し、運転者の所属する営業所に保存すること
  16. 乗務員に対し指導、監督。特定の運転手に対する特別な指導とその記録
  17. 運転者に運転適性診断を受けさせること
  18. 異常気象時等が発生した場合に乗務員への指示や措置を行うこと
  19. 補助者に対する指導・監督
  20. 事故警報に基づいて従業員に対し指導、監督を行う

ざっと挙げましたが、かなり広範囲かつ権限を持った業務を行うため、それに伴ってしっかりした知識を習得しないといけないため、試験勉強も入念に行う必要があります。

運行管理者の仕事とは?

受験資格は?

運行管理者試験にはそれぞれ次の受験資格が求められます。

  • 何らかの事業用自動車の運行の管理に関して1年以上の実務経験を有する者
  • 国土交通大臣が認定した講習実施機関において基礎講習の受講を修了した者

実務経験1年以上の受験資格で試験を受ける場合には、受験申請書に加えて実務経験証明書を添付する必要があります。

基礎講習の受講修了を受験資格とする場合は、受講後に修了証が発行されるので、その写しを添付します。この基礎講習修了➔運行管理者試験のパターンが一番多いのではないでしょうか。

運行管理者試験の合格率は?

平成30年8月26日に行われた運行管理者試験では、合格率が貨物:28.7%旅客:31.7%

運行管理者試験が始まった当初は70%超と、比較的簡単だった試験も今や30%前後で推移しています。

この試験は20%を切る年もあり、10人受けて2~4人しか受からない厳しい状況です。

運行管理者試験に合格するために必要な勉強時間は?

運行管理者試験に合格するために必要な勉強時間の目安として、50時間で受かった人や100時間以上かかったという人もいます。

私は国家資格を5つほど持っていますが、その経験から分かったのはインターネットや予備校等で見かける勉強時間の目安はまったくアテにならないということです。

それは、人によって覚えるスピードがまるで違うからです。

たとえば、運送業界未経験の人がいきなり運行管理者試験に挑むのと、運送会社の事務経験等がある人とでは、勉強を始めた時点で下地もまったく違ってきますよね?

そうなれば当然、「あ、そういえば会社でああいうことやってたけど、これが根拠なんだな」と理解できる人と、理解できない人とでは試験合格するまでの道のりが全く変わってきます。

ですので、合格するまでにかかる勉強時間については何も気にすることはないでしょう。

ただ、あ、ここまで理解できたからなんとなく合格できるな」という自身の感覚が身に付いた段階が合格できる目安になります

この自身の感覚はほぼ間違いないので、そこに到達できるまで頑張って勉強を続けましょう。

運行管理者試験はどんな内容が出題されるの?

運行管理者試験は貨物、旅客と種別分けされているため、試験内容も若干の違いがあります。

貨物 旅客
1.貨物自動車運送事業法 1.道路運送法
2.道路運送車両法 2.道路運送車両法
3.道路交通法 3.道路交通法
4.労働基準法 4.労働基準法
5.運行管理者業務に必要な知識・能力 5.運行管理者業務に必要な知識・能力

どちらも法律問題がメインですが、貨物と旅客だと1番がそれぞれ貨物自動車運送事業法と道路運送法からの出題です。

全30問のうち18問以上正答で合格点となりますが、足切りがあって、1~4番までそれぞれ1問以上正答で5番に関しては2問以上正答する必要があります。

従って運行管理者試験は各分野を満遍なく勉強していかないといけませんね。

過去に出題された問題をひとつピックアップしてみますと

一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)の法令の規定する輸送の安全の確保等に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

:事業者は、運転者が長距離運転又は夜間の運転に従事する場合であって、疲労等により安全な運転を継続することができないおそれがあるときは、あらかじめ、当該運転者と交替するための運転者を配置しておかなければならない。

:事業者は、休憩又は睡眠のための時間及び勤務が終了した後の休息のための時間が十分に確保されるように、国土交通大臣が告示で定める基準に従って、運転者の勤務日数及び乗務距離を定め、当該運転者にこれらを遵守させなければならない。

:一の営業所において複数の運行管理者を選任する事業者は、それらの業務を統括する運行管理者(以下「統括運行管理者」という。)を選任することができる。

:事業者は、死者又は重傷者(法令で定める傷害を受けた者)を生じた事故を引き起こした場合には、これに係る営業所に属する運行管理者(統括運行管理者が選任されている場合にあっては、統括運行管理者及び当該事故について相当の責任を有する者として運輸支局長等の指定を受けた運行管理者にあっては、当該指定の日)から1年(やむを得ない理由がある場合にあっては、1年6か月)以内においてできる限り速やかに特別講習を受講させなければならない。

正答1,4

(平成29年8月 運行管理者試験貨物より出題)

この問題の正当を解説しますと、2番の選択肢は「運転者の勤務日数及び乗務距離を定め」の「乗務距離」が間違いで、正しくは「乗務時間」になります。

3番目の選択肢は一番最後の「選任することができる」が間違いで「選任しなければならない」が正しくなります。つまり任意ではなく義務であるという違いです。

問題を読むだけでおそらく意味がわからないと思いますし、ほとんど引っ掛けじゃないか?というような問題ですよね。

しかし、これだけを見てやたらと難しい試験であると考えるのはちょっと違うんじゃないかと思います。

次の問題を見てください。

一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)の貨物の積載等に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

:事業者は、事業用自動車に貨物を積載するときは、偏荷重が生じないように積載しなければならない。また、貨物が運搬中に荷崩れ等により落下することを防止するため、必要な措置を講じなければならない。

:国土交通大臣は、事業者が過積載による運送を行ったことにより、貨物自動車運送事業法の規定による命令又は処分をする場合において、当該命令又は処分に係る過積載による運送が荷主の指示に基づき行われたことが明らかであると認められ、かつ、当該事業者に対する命令又は処分のみによって当該過積載による運送の再発を防止することが困難であると認められるときは、当該荷主に対しても、当該過積載による運送の再発の防止を図るため適当な措置を執るべきことを勧告することができる。

:車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務する運転手は、当該乗務において、法令の規定に基づき作成された運行指示書に「貨物の積載状況」が記録されている場合は、乗務等の記録に当該事項を記録したものとみなされる。

:事業者は、道路法第47条第2項の規定(車両でその幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径)が政令で定める最高限度を超えるものは、道路を通行させてはならない。)に違反し、又は政令で定める最高限度を超える車両の通行に関し道路管理者が付した条件(通行経路、通行時間等)に違反して事業用自動車を通行させることを防止するため、運転者に対する適切な指導および監督を怠ってはならない。

正答: 運行指示書に積載状況が記載されていても乗務記録は記録しなければならない

(H29年3月 運行管理者試験貨物より出題)

一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)の貨物の積載等に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

:事業者は、事業用自動車に貨物を積載するときに偏荷重が生じないように積載するとともに、運搬中に荷崩れ等により事業用自動車から落下することを防止するため、運搬中に荷崩れ等により事業用自動車から落下することを防止するため、貨物にロープ又はシートを掛けること等必要な措置を講じなければならないとされている。この措置を講じなければならないとされる事業用自動車は、車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものに限られる。

:事業者は、車両総重量が7トン以上又は最大積載量が4トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務した運転者に対し、貨物の積載状況を「乗務等の記録」に記録させなければならない。

:事業者は、道路法第47条第2項の規定(車両でその幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径が政令で定める最高限度を超えるものは、道路を通行させてはならない。)に違反し、又は政令で定める最高限度を超える車両の通行に関し道路管理者が付した条件(通行経路、通行時間等)に違反して事業用自動車を通行させることを防止するため、運転者に対する適切な指導及び監督を怠ってはならない。

:国土交通大臣は、事業者が過積載による運送を行ったことにより、貨物自動車運送事業法の規定による命令又は処分をする場合において、当該命令又は処分に係る過積載による運送が荷主の指示に基づき行われたことが明らかであると認められ、かつ、当該事業者に対する命令又は処分のみによっては当該過積載による運送の再発を防止することが困難であると認められるときは、当該荷主に対しても、当該過積載による運送の再発の防止を図るため適当な措置を執るべきことを勧告することができる。

正答3,4

※選択肢1,2はそれぞれ車両の総重量等に関係なく過積載防止措置を講じなければならず、2は車両総重量8トン以上又は最大積載量5トン以上の場合、乗務等の記録義務がある。

(平成28年3月 運行管理者試験貨物より出題)

上記二つの試験問題を見比べると、出題形式や選択肢の順番、細かな論点は違うものの、物凄く似通っていると思いませんか?

長ったらしくて読むのもめんどくさいですが、要するに①偏荷重②乗務等の記録③国土交通大臣の勧告④道路法47条に違反していないか この4つについてそれぞれの選択肢で問われているだけです。

つまりこの試験、過去問の焼き直しが多いんです。

また、出題範囲の5番目、運行管理者業務に必要な知識・能力についても過去問の焼き直しが多いうえ、常識で解ける問題が法律問題より多く存在します。

どんな勉強方法が効率的か?

出題範囲の1~4までは法律の条文からの出題となっていますが、条文をそのまま読んでもよく分からないし頭が痛くなるだけですよね。六法を読み込んでいる人なんて勉強熱心な事業者だったり、私のような仕事上必要な人ぐらいだと思います。

私は当初、冒頭でも書きましたようにNASVAの講習用テキストを読み込んだりしていましたが、まったく頭に入ってこないし無駄な勉強でした。

基本的に運行管理者試験対策に必要な書籍は、試験のために分かりやすく解説されたテキストと、過去問題集の2冊あれば十分です。

最低でも過去問題集は手に入れておきましょう。

まずは、ざっとテキストを2~3回ほど読み込みます。その際、内容を完全に頭に入れる必要はありませんので、なんとなくこんな内容なんだと軽い気持ちでOKです。

  

テキストを読み終えたら、あとはひたすら過去問を繰り返します。最初はさっぱり理解出来ないので問題は解けませんが、それでも何度も繰り返しているとなんとなく理解できるようになってきます。そして過去問を繰り返し解いていると正解番号自体を暗記してしまう段階に入っていきます

そうなった場合、解いた問題をテキストで確認しながら進めていくと、最初にテキストを読み込んだときよりも遥かに理解力がついていますので、内容が頭に入ってきやすくなります。

     

もしあなたが試験を作る側だとしたら、毎回新問を揃えるのはとてつもなく難しいと思いませんか?特に年2~3回行われる試験ですので、過去問に少し手を加えた問題を多く出題していかないと手が回らないと思います。

そうなると毎回出来上がる試験の内容は似通ってしまうのは当然ですよね?

従って、運行管理者試験はとにかく過去問が肝ですので、過去問をしっかり勉強することで意外と簡単に合格できるようになります。

感覚だと、過去問9割以上解けるようになると、ほぼ合格点が見えてきますので、過去問を繰り返す、黙々と繰り返す。ひたすらに繰り返す。を続けましょう。

つまり流れとしては

試験対策のために解説されているテキストをざっと読んで概要をつかむ

あとは過去問を9割以上とれるまでひたすら繰り返し解く

これが運行管理者試験合格のためにもっとも効率的な方法だと思います。

むしろこれをやれば合格できます

過去問の繰り返しに関しては、1回目はチンプンカンプンでつらいですが、それでも繰り返しているうちに答えの番号を暗記し始め、さらにそれでも繰り返し解いていると内容を理解できるようになります。

尚、ネットでも過去問を解くサイト等がありますが、タップやクリックで正答を選ぶ動作で勉強をするよりも、テキストや過去問題集を使う勉強は机に向かって紙に手で書いていく勉強は実際の本試験における動作と同一になるため、得点が上がりやすくなります。

いわゆる「体で覚える」ということです。

なぜ体で覚えることが必要なのかというと、「試験」という独特の雰囲気の中だと頭だけで対応しようとしても、完全に力が発揮されないので、体が自然に動くようにしなければいけないからです

ですので、知識をインプットすると同時に、体でのアウトプットを身に付けましょう。

     

受験者は働きながら受験する人が多いため、覚えた知識を維持するために出先等での隙間時間にネットで過去問を解くというのは効率的かもしれませんね。

残念ながら運行管理者試験に落ちてしまった場合は?

試験中はほとんどの方が物凄い集中力になっていると思います。それまで勉強していたときよりも一番集中力が発揮されているので、試験を受けることで理解度が一気にアップすることもあります。

そのため結果が不合格であった場合でも、勉強を継続して次の試験を受けたときにはかなりの高得点で余裕の合格をする可能性が高いです

今回の試験は模擬試験で次が本試験だと割り切って、あきらめずに次の試験で合格を目指しましょう!

運行管理者試験に合格後は?

もしあなたが会社からの命令で受験していなかったとしても、勤務先には運行管理者取得を報告しておくと良いと思います。

社内評価や資格手当などの影響があったりしますので、是非堂々と合格を報告しましょう。

また、10人受けて2~4人しか受からない試験に合格したことで自分に自信が湧いてくると思います。これは非常に大きいです。その自信がみなぎっているうちに、更に上位の資格を率先して受験していくのもアリでしょう。

運行管理者試験に合格するための勉強法まとめ

運行管理者試験は近年難化の一途を辿っているが、受からない試験ではなく、地道に勉強することで必ず合格できる資格です。

そのためには過去問を繰り返し解く必要があります。これをやらずして合格するのは難しいです。

逆に、過去問を繰り返し解く勉強を続けていると、必ず合格できるレベルに到達します

目安としては過去問で満点取れるようになると、本試験では90%~95%程度の点数は取れます。

合格すれば社内での評価や昇給に繋がる可能性も大いにありますし、法定必置の資格ですから今後も需要が見込める魅力があります。是非率先して受験していくと良い結果につながると思います。

冒頭でも書きましたが、このページを読んでいる人全員に合格してほしいと思っていますので、最後まであきらめずに頑張ってください。

また、試験合格で自分に自信を持つことで次のステップに踏み出しやすくなります。合格後は是非キャリアアップのために他の資格にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

番外として

運行管理者資格は国家試験を受けずに5年の実務経験+5回の講習受講で取得する方法がありますよね。しかし、5年の間に転職してしまったり講習の受講漏れ等のリスクもありますし、貸切バスでは試験合格者の運行管理者が必置になるため、やはり最短ルートの試験突破で取得するのがお勧めです。

ぜひ取得してスキルアップしましょう。

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