こんにちは。
Gマークを10年以上連続して取得している事業所は、地方運輸局長または運輸支局長による、安全性優良事業所表彰を受けられる場合があります。
平成26年度からスタートした表彰ですので、まだ取得事業者は全国的にもかなり少なく(H29年度時点で地方運輸局長表彰約200社、運輸支局長表彰約300社)、これから表彰を受ける事業所が増えていくと同時に、新たなPRとして有用になるかもしれません。
この表彰は、ただGマークを継続して取得しているだけでは表彰されず、いくつかの要件を満たした場合に申請書を作成、提出して認められた場合に表彰を受けることができます。
地方運輸局長表彰と運輸支局長表彰の2種類があり、それぞれの要件については以下の通りになります。
地方運輸局長表彰
- Gマークを10年以上連続して取得していること
- 直近のGマーク認定が総合評価90点以上または安全性に対する取組の積極性に係る評価が15点以上
- 運輸支局長表彰を受けていること
- 表彰日の直前の3年間、無事故であること(自動車事故報告規則2条に規定する事故で第一当事者となるもの)
- 表彰日の直前1年間に行政処分がないこと
- ドライバー教育を2か月に1回以上開催しているか。また、国の基準以上の運転者教育を行っているか
- デジタコまたはドライブレコーダー、もしくは併用装置が事業所に配置されている全車両に装着されているか
- Gマークの認定を受け、輸送の安全を確保する活動を積極的に行ったことで荷主や行政等から表彰や感謝状を受けたことがあるか、もしくは財政基盤の安定性の確保が図られているか
運輸支局長表彰
- Gマークを10年以上連続して取得していること
- 表彰日の直前の3年間、無事故であること(自動車事故報告規則2条に規定する事故で第一当事者となるもの)
- 表彰日の直前1年間に行政処分がないこと
- ドライバー教育を定期的に開催していること
- デジタコまたはドライブレコーダー、もしくは併用装置が事業所に配置されている車両の90%以上に装着されているか
- Gマークの認定を受けたことにより、認定後に荷主から評価もしくは経営が安定化されているか又は定期的に社内において運転記録証明書を取り寄せて事故や違反を把握し、個別指導に活用されているか
要件については、地方運輸局長表彰のほうが厳しく、運輸支局長表彰のほうが若干緩和されています。
申請書類上においても、地方運輸局長表彰では運転者教育台帳を1年分の提出が必要ですが、運輸支局長表彰のほうは1回分でOKであったりと、比較的準備がしやすいです。
ポイントとしては、ドライバー教育指導について公示項目である安全12項目に加えて、安全対策会議やKYT等、プラスαとしての自社独自の取組をしていなければ表彰は厳しくなります。
また、書類提出は7月1日~7月末日になりますが、申請する場合においてデジタコ、ドラレコ等の装着状況は申請する年の4月1日時点での台数を記載しなければならないので10年表彰申請を検討している場合はあらかじめ装着しておくことが必要となります。
申請書類自体はそんなに多くありませんので、Gマーク取得後の目標として、Gマーク10年表彰を目指してみるのも良いかと思います。
この表彰は、トラック協会加入事業者については、表彰の可能性がある場合にトラック協会から案内の通知が来ます。
最初は運輸支局長表彰を受け、それから1年間無事故であると運輸局長表彰を申請することができます。
そのタイミングでぜひ申請をしてみましょう。