当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

運転適性診断の種類

こんにちは。

定期的に行わなければならない運転者適性診断の種類についてです。

適性診断には一般適性診断と特定の運転手に対して行う適正診断の2種類がありますが、特定の運転手に行う適性診断は法定されている義務になります。

また、以下の種類に分けられます。

  • 初任運転手に対する適性診断
  • 高齢運転手に対する適性診断
  • 事故惹起者に対する適性診断(Ⅰ、Ⅱ)

 

初任診断約1時間40分)

運転者として新しく雇い入れ、事業所において初めてトラックに乗る運転手が受けるもので、前3年間に他の一般貨物運送事業者によって運転手として常時専任されたことがある場合は診断結果票を会社に提出すれば不要です。

 

適齢診断(約1時間40分)

65歳に達した日以降1年以内に受診します。その後は3年ごとに受診します。尚、新しく雇い入れた運転手が65歳以上であった場合は、適齢診断を受ければ初任診断を受けたものとして扱われます。

 

特定診断(Ⅰ:約2時間  Ⅱ:約5時間)

Ⅰ.死者または重傷者を生じる交通事故を起こし、かつ事故前1年間のうちに交通事故を起こしたことがない運転者および軽傷者を生じる交通事故を起こし、かつ事故前3年間に交通事故を引き起こした運転者。

Ⅱ.死者または重傷者を生じる交通事故を起こし、かつ事故前の1年間に交通事故を起こした運転者。

 

これらの適正診断は、自動車事故対策機構(NASVA)や、民間のヤマト・スタッフ・サプライなどが実施しています。

Gマークの申請前等、時期によっては予約が混雑しやすいため、早めに予約を入れるのが良いと思います。

 

尚、各特定診断を受診した後に、診断結果を踏まえて初任運転者教育、高齢運転者教育、事故惹起運転者教育をそれぞれ行います。

教育種類 内容 実施時期
初任運転者教育
  • トラックを運転する心構え
  • トラック運行の安全確保のため遵守する基本的事項
  • トラック構造上の特性
  • 貨物の正しい積載方法
  • 過積載の危険性
  • 危険物運搬に留意すべき事項
  • 適切な運行経路および経路上の交通状況等
  • 危険の予測および回避
  • 運転者の運転適性に応じた安全運転
  • 交通事故に関わる運転者の生理的心理的要因、これらへの対応策
  • 健康管理の重要性
  • 運転支援装置を備えるトラックの適切な運転方法
  • 安全運転実車指導
原則乗務前、やむを得ない場合は乗務後1か月以内に実施
高齢運転者教育 適正診断結果に基づいた指導 適性診断後なるべく早め
事故惹起運転者教育
  • トラック運行の安全の確保に関する法令等
  • 交通事故の実例の分析に基づく再発防止対策
  • 交通事故に関わる運転者の生理的および心理的要因、これらへの対処方法
  • 交通事故を防止するために留意すべき事項
  • 危険の予測および回避
  • 安全運転の実技
原則再度乗務する前、やむを得ない場合は乗務後1か月以内

 

各教育を終えたら、運転者教育記録を作成3年間保管します。

巡回指導においても適性診断の受診、運転者教育は意外によく見られる印象がありますので、しっかり行ったほうが良いポイントです。

適性診断については受診料の助成がある場合がありますので、各トラック協会に確認してみましょう。

 

MEMO

一般適性診断については任意での受診となりますが、Gマーク申請の際、全運転手の3分の1以上が受けていると加点要素になりますので、計画的に受診することをお勧めします。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA